「福祉国家と呼べない日本」 70代母と知的障害の息子病死  横浜


孤立死」だろが「孤独死」だろうが、名称なんかどうでもいい。

高齢者 障がい者 要介護者  皆助け合って、支え合って生きている。

しかし一人が倒れると共倒れなんですよね。



介護保険」 「後期高齢者医療制度」 「障害者自立支援法

どこまで機能しているのやら・・・


厚生労働省  広域連合  福祉課  行政・自治体は どこまでやる気があるのだろうか。


これから このような事故、事件は増える一方ですよ。


私が取り上げている「介護事故」や 最近増えてきた「高齢者の虐待」も増加の一方ですよ。




70~80歳代とみられる男女 遺体発見、病死か  東京都足立区




また都会の中の孤独死・・・90歳代と60歳代とみられる母娘     東京・立川市




やはり「福祉国家とは呼べない日本」  7年前にも母子餓死   さいたま市




相次ぐ悲劇 行政に限界   「福祉国家とは呼べない日本」




60代の夫婦と30代の息子とみられる男女3人の遺体   さいたま市




母病死 知的障害のある息子 衰弱死  2カ月気づかれず 東京





札幌市白石区 姉妹 遺体発見から1週間 「福祉国家とは呼べない日本」






毎日新聞 3月17日(土)11時9分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120317-00000017-mai-soci

孤立死>70代母と知的障害の息子病死 横浜で昨年12月
 


  
 横浜市旭区の住宅で昨年12月、病死した2人暮らしの母子が発見されていたことが17日、神奈川県警旭署への取材で分かった。母親(77)の死後、小児まひと重度の知的障害がある息子(44)も孤立したまま死亡したとみられる。



 同署によると、息子が通っていた福祉施設の職員が、同区中希望が丘の母子方の電話に誰も出ないことから昨年12月6日に訪問。玄関は施錠されていたが、開いていた窓からトイレ付近であおむけに倒れている息子を見つけて同署に110番した。駆けつけた署員が、台所で倒れて死んでいる母親とともに死亡を確認した。



 行政解剖の結果、母親は解離性大動脈瘤(りゅう)破裂で昨年11月末に死亡、息子は発見前日の12月5日、肺気腫と呼吸不全で死亡したとみられる。



 母親は高血圧と糖尿病を患い、息子は一人で歩いたり食事したりができない状態だった。息子が福祉施設への通所を嫌がったため、昨年9月から通わなくなっていた。父親が昨年夏に死亡してからは母親が介護していた。母子方の電気とガスの供給は続いていた。



 近くに住む70代の男性によると、母子はあいさつ程度の近所づきあいしかなく、地元の町内会にも入っていなかった。



  【倉岡一樹、宗岡敬介】
 


 
毎日新聞 3月17日(土)21時0分配信

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120317-00000065-mai-soci

<横浜母子孤立死>息子が障害者施設に通所せず 昨夏から
  

    
 横浜市旭区の住宅で昨年12月、病死した2人暮らしの母子が見つかった問題で、区内の障害者福祉施設に通っていた息子(44)が昨夏の父親の死後、通所しなくなっていたことが旭区への取材で分かった。区側は通所を続けるよう勧めたが、母親(77)は応じず、地域からの孤立を深めていったとみられる。区の担当者は「職員がもっと頻繁に訪問できていればよかった」と話している。



 旭区役所によると、重度の知的障害がある息子は週4回、送迎車で施設に通っていたが、昨年7月中旬に父親が死んでから回数が減り、9月には通うのをやめた。施設から相談を受けた区の担当者は11月中旬までに計2回、自宅訪問や区役所での面会で、「生活リズムを保つため、行った方がいい」と説得したが、母親は「本人が行きたがらない」などと応じなかったという。



 また、母親は年金、息子は障害年金を受給し、公共料金の滞納はなかった。神奈川県警旭署によると、病死した2人が見つかった際、冷蔵庫に食物はあり、困窮した様子はなかったという。【杉埜水脈、宗岡敬介】
       



カナコロ 2012年3月17日






http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1203170010/

70代の母と障害ある息子「孤立死」、旭区の住宅/横浜
 


  
 横浜市旭区の住宅で昨年12月、70代の母親が病死し、その数日後に障害がある40代の息子が死亡していたことが16日、関係者への取材で分かった。誰にも気付かれずに亡くなり、死後しばらく経過して発見される「孤立死」とみられる。



 旭署などによると、昨年12月6日午後3時45分ごろ、同区中希望が丘の住宅で、この家に住む女性(77)と、息子(44)が死亡しているのを通報で駆け付けた同署員が発見した。



 通報したのは、死亡した男性が約3カ月前まで通所していた福祉施設の職員。職員は、不定期に2人の自宅に電話を入れていたが、同日電話した際、母親が対応しなかったため同方を訪ねた。施錠されていなかったトイレの窓を開けて室内を確認すると、男性が倒れているのが見えたため、警察に知らせたという。



 女性は台所で倒れており、死後1週間程度経過。男性は発見の前日に亡くなったとみられる。



 司法解剖の結果、女性の死因は解離性大動脈瘤(りゅう)破裂で、男性は肺気腫と呼吸不全だった。



 関係者によると、女性は高血圧で糖尿病を患っていた。一方、男性は小児まひに加え、重度の知的障害もあった。自立歩行のほか、介助なしでは食事などもできず、昨夏に父親が亡くなった後は、母親が1人で息子を世話していたという。



◆地域とのつながり希薄



 関係者らによると、親子と地域とのつながりは希薄だったようだ。親子は町内会に入っておらず、近所付き合いもなかったという。母親に何度も町内会に入るよう勧めたという無職男性(72)は「親子が今、どういう状況なのか、知るすべがなかった」と肩を落とす。



 親子が住む地域は、民生委員が70歳以上のみの世帯を定期的に訪問している。だが、この親子の世帯は40代の息子がいるため、その対象から外れていた。民生委員の60代の女性は「どんな家族構成かも知らなかった」と話した。



 男性は福祉施設への通所を昨年9月からやめていた。母親は11月、「息子が施設に行きたがらない」と区に相談していた。



 孤立死の発覚が全国で相次いでいることから、横浜市は今月下旬から、生活保護や高齢者福祉、障害者福祉などの担当者を集め、対策を検討する予定という。川崎市相模原市は高齢者世帯への見守り活動を強化するよう、民生委員らに依頼したという。ある担当者は「年齢だけで世帯の状況を把握している現状では、障害など個々の事情を見抜くのは難しい」と明かした。