依然として「介護報酬」などの不祥事  こんどは「医療法人」豊岡会   愛知県

   
つい先日、「介護事業所」と「社会福祉法人 社会福祉協議会」の

介護報酬の不正受給のニュースを取り上げたばかりですが、


book 依然として「介護事業所」などの不祥事    「社会福祉法人」「社会福祉協議会」までも
http://jetsetradio.blog.ocn.ne.jp/blog/2011/10/post_47b3.html


今回は「医療法人」の介護報酬の不正受給です。


愛知県豊橋市の医療法人豊岡会が、過去5年間に約23億円の介護報酬を不正受給

   23億円ですか!


北海道札幌市の介護事業所は、「約3億7800万円」

静岡県社会福祉法人川根本町社会福祉協議会は、「約3千万円」


桁が違いますね。


同会は不正受給を認め、「過大請求については返還する」とのコメント

当然ですけど これだけの金額がスルーしてしまうのには、行政の体制(システム)にも疑問を感じます。

チェックシステムが機能しているのか、そちらも再検討した方がいいのでは?


健康保険・厚生年金・介護保険料の制度改革、年金支給開始年齢 引き上げ検討がニュースになっていますが、

これでは、国民は納得できませんよ。




毎日新聞 2011年10月14日
spade医療法人豊岡会:介護報酬23億円不正受給か
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20111014k0000e040074000c.html





  愛知県豊橋市に本部がある医療法人豊岡会が、
同県豊橋市岡崎市浜松市で運営する病院、介護老人保健施設など複数の施設で

少なくとも過去5年間に約23億円の介護報酬を不正に受給している疑いが強いことが
14日、愛知県などへの取材で分かった。
県は9月以降2回にわたって監査に入り、実態を把握。
現在、処分を検討中で、同会も不正受給を認めている。【三木幸治】

   

 県によると、介護保険法の指定を受けた病院、老健施設には規模によって職員の配置基準があるが、同会は基準に達したように職員を水増しするなどの方法で不正請求した可能性があるという。
不正請求はグループ内の複数施設で組織的に行われた可能性があるという。

       

 同会は1973年に設立。高齢者医療を中心とする療養型病床の病院のほか、介護老人保健施設グループホームを運営。
豊橋市岡崎市浜松市静岡県湖西市に療養病床が約730床、老健施設は約350床ある。
   

 介護保険は市町村が保険者となり、要介護認定を受けた利用者が1割を自己負担、残りは市町村が介護事業者に支払う仕組み。
県によると、同会は不正受給を認め、市町村への説明を始めているという。

   

 同会は14日、「この問題については現在調査中だが、過大請求については返還する」とのコメントを出した。
            



中日新聞 CHUNICHI WEB  2011年10月16日
spade理事長が独断で事務長に調理員ら選任 豊岡会不正受給問題
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20111016/CK2011101602000130.html





 愛知県豊橋市の医療法人「豊岡会」が浜松市北区の介護老人保健施設などで24億円を超える介護報酬を不正受給していた問題で、
病院や施設の事務長には介護報酬の仕組みなどの知識が不十分な“素人”の人物が鈴木市三理事長(49)の独断で充てられていたことが15日、豊岡会関係者への取材で分かった。
 

 関係者によると、事務長に選ばれていたのは病院の調理担当職員ら。
理事長が「周囲から慕われている」などと評価し、介護報酬の知識の有無は考慮されていなかった。
こうしたやり方は先代の父親から引き継がれ、理事長就任の2007年3月以前から続いていたという。
介護職員の離職を防ぐ目的だったとされる。

   

 豊岡会が内部調査のため依頼した弁護士は14日の記者会見で「人事などの権限を理事長が一人で握るワンマン経営だった」と指摘、
上に意見が言えない風通しの悪い組織体質が、長年にわたる過大請求の一因になったとの見方を示した。
   

 介護報酬の支給には施設ごとに職員の配置基準があるが、慢性的な人手不足だった。
弁護士によると、規定の職員数を割り込んでも、実際より多くの職員が働いていると見せ掛け、職員数を水増しした勤務表を作成して不正受給していた。

 

 不正受給分は、運転資金や人件費などに充てられ、私的流用はないという