市高齢福祉課は「職員が5人と少なく、手が回らない。虐待は通報がなければ対応できない」と釈明   64施設の定期調査行わず   神戸市


先日のニュース


介護施設で虐待、家族がビデオで隠し撮りして判明       神戸市




この事件から 次の事柄が判明

      

>市が監督する老人ホーム64施設について、指針で定めた定期立ち入り調査を一度も行っていなかったことが分かった。

 
>市高齢福祉課は「職員が5人と少なく、手が回らない。虐待は通報がなければ対応できない」と釈明。



はあ?職員が少なくて手が回らない?・・・とんでもない詭弁!

市高齢福祉課職員が、そんな姿勢では呆れてしまう。

    


>専門家は「絵に描いた餅で、やる気がないだけ。自治体が積極的に介入しなければ、虐待は防げない」と市の姿勢を批判している。


      


毎日新聞 2012年3月3日

http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20120303ddlk28040431000c.html


神戸・老人ホーム入所者虐待:市、64施設の定期調査行わず 「職員少なく対応できない」 /兵庫
 


       
 神戸市西区の介護付き有料老人ホーム「はぴね神戸学園都市」で、女性の元入所者(73)が元職員から虐待を受けた事件に絡み、市が監督する老人ホーム64施設について、指針で定めた定期立ち入り調査を一度も行っていなかったことが分かった。市高齢福祉課は「職員が5人と少なく、手が回らない。虐待は通報がなければ対応できない」と釈明。専門家は「絵に描いた餅で、やる気がないだけ。自治体が積極的に介入しなければ、虐待は防げない」と市の姿勢を批判している。【米山淳、近藤諭】



 市は1996年から県から委任され、介護付き有料老人ホーム57、住宅型有料老人ホーム7の計64施設の監督、指導を行っている。06年5月には高齢者虐待防止法施行に合わせ「市有料老人ホーム設置運営指導指針」を作成。施設に対し、虐待を含む事故や運営状況をまとめた文書報告を義務づけた。また、入所者の介護記録や職員の会議録を閲覧するなど、市が定期的に立ち入り調査することも定めた。しかし、指針作成から6年が経過する現在まで、定期調査は一度も行われていない。市高齢福祉課の桑形雅彦主幹は「通報や苦情があった際は調査に入っており、定期立ち入り調査までは手が回らない」と話す。



 「はぴね神戸学園都市」では、昨年1月にも松田光博容疑者(40)が80代の女性の車いすを持ち上げた、とする虐待事案があった。同課がこの事案を把握したのは今回の事件の被害者家族からの通報後の今年1月だった。



 厚生労働省によると、10年度の職員による高齢者虐待は96件で前年度に比べ26・3%増加した。元日大教授(高齢者福祉)でNPO法人「日本高齢者虐待防止センター」(東京都西東京市)の田中荘司(そうじ)理事長(76)は「施設は評判を落とすので、積極的に(自治体や警察に)通報しない。内部告発などでの発覚が大半で、表面化するのは氷山の一角」と、高齢者虐待の発見の難しさを指摘する。対策として「平時から、未然防止のための状況把握が必要」と市の積極介入の必要性を説く。



〔神戸版〕

 






毎日新聞 2012年3月3日

http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20120303ddlk28040453000c.html

神戸・老人ホーム入所者虐待:施設運営会社、市に改善策 /兵庫
   


   
 「はぴね神戸学園都市」の虐待事件で、施設を運営する「ケア・リンク」(東京都)が2日までに、神戸市に改善策を提出した。



 市によると、県警が先月13日に元入所者への暴行容疑で逮捕した、介護福祉士、松田光博容疑者はケア・リンクの聞き取りに対し「女性への虐待は昨年12月ごろからだったと思う」と話しているという。昨年11月14日の介護記録には女性の左目や頬にあざができていたと記載されていた。松田容疑者は施設長や副施設長と折り合いが悪く、運営面での相談ができずにストレスをためていたことがあったとしている。再発防止策としては、組織体制の見直しなどを挙げている。



 事件では松田容疑者の他に元職員2人を暴行容疑で逮捕。女性の家族が個室内に設置したビデオカメラに元職員が女性をたたく様子などが撮影されており、虐待が発覚した。【米山淳、近藤諭】



〔神戸版〕