愛知県東海市介護事故  備忘録 2011年9月12日 「療養病床」から「一般病床」へ逆戻り








父の見舞いに行ってきました。車で片道50分ほどの名古屋の病院です。

今年の1月8日から入院して、「一般病床」で3ヶ月治療しました。

その部屋は、医者や看護士の詰め所の すぐ横の重症患者専門の病床です。

ICU(集中治療室)に近いです。
 

しかし、2001年(平成13年)に改正医療法が施行されて厳しくなりました。

重症でも3ヶ月で、「療養病床」への移動を迫られます。

  

父も3ヶ月で「療養病床」に移動しました。

父の体は症状が重いので、やはり医者や看護士の詰め所の すぐ横の部屋でした。

移動した「療養病床」は、症状の軽い人が多いと思っていましたが、

同室の方は、酸素マスクに点滴で意識のない患者さんが多いでした。これが現状です。

「療養病床」は、基本的には 回復して帰宅する患者や老人ホームへの移動待ちの患者が多いです。

  

ウチの父も 3ヶ月をめどに退院の方向へもっていって欲しいとのことでしたが、

人工透析がありますから、通院にしても 老人ホームにしても限定されるのです。
  

老人ホームなどは、毎月何十万の負担です。年金生活の患者が行けるわけありません。


  
ケースワーカーとも相談して、病室に空きがあるまで置いて欲しいとお願いしました。

今年の酷暑に退院や病院移動は無理と判断してくれたのでしょう。

今も病状は悪化していますが、病院においてもらえるだけで安心します。


        

私の父は、人工透析42年で身体障害者1級、要介護5のカラダです。

身体障害者手帳の病気名は、基本「慢性腎不全」ですが、その他書ききれないほど病名があります。

私が市役所などで手続きする際、「病名を書いてください」と言われるのですが、困ります・・・

薬の副作用で目も不自由ですし、アミロイドというタンパク質の一種が神経に付着してカラダじゅうが痺れています。

健康な方なら腎臓で除去できるのでしょうが。
  

手根管」の手術も何度かしていますが、手首・指などの痺れは改善されません。

ですから、入院していても ナースコールを押せないのです。

夜に背部が痛くなり 体位移動したくても自分だけではできないので 声を出すしかありません。

同室の患者さんから苦情を言われることもしばしば・・・

 


先週末、早朝 病院の先生から電話があり 「シャントが詰まった、今からオペで同意が要ります」とのこと。

「シャント」http://www7a.biglobe.ne.jp/aijinkyo/bldacces.html


その日は、なんとか切開して血栓を除去できたとのこと。

最近は自宅にいても電話が鳴ると不安を感じるのです。
  
 

次の日、病院に行くと いつもの病室にいない・・・

驚いて 詰め所の看護士さんに聞くと 「療養病床」から「一般病床」に今朝移動したとのこと。

今年の一番最初に入院した部屋でした。

「PTA」のオペを今週行うそうです。父の人工血管も古いですから・・・

「PTA」http://www.bostonscientific.jp/templatedata/imports/HTML/PatientEducation/VascularDisease/PTA.html

人工血管は、健康な人の血管とは違います。

一度針を刺すと なかなか塞がりません、ですから週に3回 透析をしますが 前とは違う場所でやらないと穴が大きくなってゆきます。

止血に時間が掛かります。

3箇所をローテーションしてやるといいのですが、今まで通院していたクリニックのようなわけにはいきません。

「人工」ですから時間経過とともに劣化し、縮んでくるのです。

父は3ヶ月に1度「血管造影」して「PTA」で血管を拡げています。



相変わらず、首から点滴をして また1月に逆戻りした感じです・・・