三重県桑名市 長寿認定こども園 不適切保育・虐待問題 3 市の不適切対応


「私立のことなので、市が介入できることは少ない」

私立(保育園)だからとなると、 私立(民間)の高齢者施設、障害者施設、介護サービスなども圏外になってしまう。



総合相談窓口(断らない窓口、ワンストップ窓口)も 絶望的に無理な施策に思える。

重層的支援体制整備事業(社会福祉法第106条の4)

自分の自治体(市区町村)は、大丈夫だろうかと問いたくなる。


ここまで散々書いてしまったが、桑名市の重層的支援体制整備事業を見てみると かなり具体的に進捗しているようだ。(愛知県東海市より かなり進んでいる)

2024年度(来月4月)から運用開始なのだろうか。

今回の件で、つまずいた感もあるが 案外それをきっかけにして 上手く運用できるかもしれない。


桑名市重層的支援体制整備事業について


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三重県桑名市 伊藤徳宇市長
報告書では、長寿認定こども園の問題に対する市職員の対応が問題視されたが、
伊藤市長は「できるだけのことをした」と説明し、処分はしない考えを示した。
三重県桑名市 長寿認定こども園 不適切保育・虐待問題 2 自治体の問題意識 より


子ども未来課保育支援室長   髙木 茂
「ひどい内容なんです」。女性はレコーダーや音声データが入ったパソコンを差し出したが、高木室長は録音の中身を聞こうとしないまま「園に確認する」。
そして「私立のことなので、市が介入できることは少ない」と告げた。
子ども未来課長 水野 雅文
レベルが違うと感じながら、市はなぜ、踏み込んだ対応をしなかったのか。
高木室長は「女性の説明を事実と受け止めていた」と話しつつ、
「中立的に対応しようとする中で、まずは園にお願いした」。

上司の水野雅文・子ども未来課長も「園や法人の自浄作用で対応するべき事案という認識だった」と振り返る。

桑名市子ども・子育て会議事務局名簿(令和5年度)

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虐待証拠のレコーダー、母は意を決して差し出した だが市は鈍かった

2023年7月5日 05時05分 (9月17日 23時16分更新)






 
「長寿認定こども園」に特別監査に入る職員ら=6月9日、三重県桑名市で<br>

「長寿認定こども園」に特別監査に入る職員ら=
6月9日、三重県桑名市

 桜のつぼみが膨らみ始めていた3月14日の朝。「これさえあれば、市が動いてすぐに改善するだろう」。三重県桑名市社会福祉法人花園福祉会が運営する長寿認定こども園に娘を通わせる女性は、ボイスレコーダー(音声記録装置)を手に市役所に向かった。相談室で向かい合った市保育支援室の高木茂室長らに「大事な話なので、調べてほしい」と切り出した。

ロストチャイルド 第4部 不適切保育>(2)

 2月の終わり、登園を渋る娘がぬいぐるみの足をつかんで振り回した。女性が注意すると、娘は「先生が友だちにやってたもん」。女性は園での虐待を疑った。登園時にかばんに入れて持たせたレコーダーには、同じクラスで給食を4時間も食べさせられた男児の泣き声や、保育教諭が子どもをなじる様子が録音されていた。
 「ひどい内容なんです」。女性はレコーダーや音声データが入ったパソコンを差し出したが、高木室長は録音の中身を聞こうとしないまま「園に確認する」。そして「私立のことなので、市が介入できることは少ない」と告げた。
 市は過去にも、長寿こども園に対する苦情を受けていた。「昼寝しないと怒られる」「エアコンがついていない」。市はその都度、園に電話で伝えて報告を求めてきたが、虐待を疑う相談は初めてだった。
 「今回はレベルが違う。電話で済ませる話じゃない」。高木室長は園を訪れ、当時の加藤晶子園長に「登園を嫌がる子がいるなど、保護者が園の環境に疑問を持っている」と伝えた。女性の意向で音声データがあることは伏せ、不適切保育があった場合の報告を求めて園に調査を委ねた。
 レベルが違うと感じながら、市はなぜ、踏み込んだ対応をしなかったのか。高木室長は「女性の説明を事実と受け止めていた」と話しつつ、「中立的に対応しようとする中で、まずは園にお願いした」。上司の水野雅文・子ども未来課長も「園や法人の自浄作用で対応するべき事案という認識だった」と振り返る。
 3月末。女性が市役所で受け取った報告書はA4一枚だった。「お父様、お母様が大好きで離れたくないという気持ちが勝り登園を嫌がる子がいます」「子どもの最善の利益を考慮した適切な保育を目指していきたい」。虐待や不適切な保育を認める記述はどこにもなかった。
 「園任せでは、なかったことにされてしまう」。女性は娘が嫌がらせを受けないように伏せていた自分の名前や音声データの存在を明かそうと決心し、市の仲介で加藤園長との面談に臨んだ。録音の内容を口頭で伝えた3日後、園は給食の強制やトイレの時間を制限した事実を初めて認め、謝罪した。
 「包み隠さず説明してほしい」との声が強まり、4月21日に開いた保護者会。出席した水野課長が「中立な立場で事実を特定する」と発言すると、母親の一人が怒りをぶつけた。「いつまでかかるんですか。一日一日が子どもには貴重で、傷つく子が増えていくかもしれない」
 市は保護者会の1週間後、園に立ち入り調査をしたが、判断の裏には「市で聞き取りをした方がいい」という三重県の担当者からの助言があった。園での虐待行為を確認し、県と合同で特別監査に入ったのは、6月9日。女性がレコーダーを持って市役所を訪れた日から3カ月ほどが過ぎていた。
 監査の日、市に調査を求め続けた女性は、娘を園に送り届けて「ようやくか」とつぶやいた。ただ、対応の遅れ以外に、今も納得できないことがある。市が強調した「中立的な立場」。女性は「間に入るだけで、子どもに寄り添ってくれなかった」と感じている。












桑名市子ども・子育て会議事務局名簿(令和5年度)


幼保連携型認定こども園 長寿認定こども園 に 対 す る 特 別 監 査 実 施 報 告 書


令和5年9月 11 日 桑名市不適切保育等の再発防止に関する 第三者委員会


桑名市保育所等における 不適切な保育防止対応ガイドライン


「桑名市保育所等における不適切な保育防止対応ガイドライン」を策定しました。


桑名市不適切保育の再発防止に関する第三者委員会


不適切保育に関する相談窓口の設置


三重県  不適切保育の再発防止にかかる取組


こども家庭庁  子どもたちにもう 1 人保育士を!全国実行委員会