愛知県豊明市 特養建設で虚偽書類提出の疑い「中日看護センター」

毎日jp  ニュース  2011年07月25日
 
「愛知県警:老人ホーム捜索…特養建設で虚偽書類提出の疑い」
  http://mainichi.jp/s/select/news/20110725k0000m040139000c.html


 
 愛知県豊明市で無届けで有料老人ホームを運営する「中日看護センター」が、名古屋市緑区に来年7月開設予定の特別養護老人ホームを巡り、虚偽の書類を提出した疑いがあるとして、県警が有印私文書偽造・同行使容疑で、施設や関係者宅を捜索していたことが24日分かった。



 捜査関係者によると、特養ホームの建設申請の際、同センターの女性経営者(70)が名古屋市に虚偽書類を提出した疑いが持たれている。捜索は13日。車いすの女性入所者が今年2月、送迎中にリフト車から転落死した事故を巡る捜査の過程で容疑が浮上した。この事故に関し県警は施設側に落ち度はなかったと判断しているとみられる。



 豊明市によると、施設では04年4月~09年7月に入所者が計23人死亡。入所者に対する虐待の通報があったため県や市は07年に調査したが、確認できなかったという。



 一方で名古屋法務局は09年3月、入所者の手首をベッドの柵に縛り付けるなどの虐待行為があったと認定、市に必要な措置を取るよう通告しており、県警は施設の運営実態も調べる方針。



 同センターは豊明市の2施設を所有し入所者は計9人。2施設の廃止を16日、市に申し出たという。食事や介護サービスを入所者に有料で提供していたが老人福祉法に基づく有料老人ホームの届け出はしていなかった。



 女性経営者は報道陣に関係者を通じ「話すことはない」とコメントした。
                              【高木香奈、稲垣衆史】